当社は、日本有数の複合施設であるサンシャインシティの竣工に合わせて 1978 年 4 月より供給を開始し、操業以来 24時間 365日、安全で安定した熱供給を続けております。
地域冷暖房の役割は、時代の要請とともに大きく変化してきています。
日本に地域冷暖房が導入された 1970 年代初頭においては、光化学スモッグに代表される大気汚染防止などの都市公害対策にありました。
1970 年代の2度にわたるオイルショックなどエネルギー問題の発生により、社会的関心は省エネルギーへと移り変わり、その後 1990年代は京都議定書の採択など温室効果ガスの削減へとシフトしてまいりました。
パリ協定に代表されるように地球温暖化に対する危機意識の高まりを受けて、日本でも 2030 年の温室効果ガス排出量の削減目標が定められるなど、現在においては、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが強く求められております。
また、近年は自然災害が多く発生することから地域防災、レジリエンスの観点からも地域冷暖房に求められる役割は大きくなってきております。
このような時代要請を受けて環境性能、防災性能のより一層の向上を図るうえでも、お客様を始めとしたステークホルダーの皆様と共に、地域に相応しいエリアエネルギーマネジメントを推進していく事が重要となります。
そこで、当社においては、「人と環境にやさしい会社~持続可能な社会への貢献~」を基本使命に、地域冷暖房のファンダメンタルを追求し、より良い都市環境の創出と地球環境の保全を目指し、池袋の街とともに歩み続けてまいります。
代表取締役社長 脇 英美